「PCゲームを始めたけど、画面がカクついてスムーズに動かない…」
そんな悩み、多くのゲーマーが経験することです。PCの性能が足りない、設定が間違っている、といった様々な原因が考えられます。しかし、ご安心ください。PCを買い替えなくても、今すぐできる具体的な設定変更で、ゲームを驚くほど滑らかにすることができます。
この記事では、ゲーム中にPCがカクつく原因を解説し、誰でも簡単にできる、フレームレートを劇的に上げるための超具体的な設定術をステップごとにご紹介します。
1. ゲームがカクつく原因はどこにある?
フレームレート(FPS)とは、1秒間に表示される画像の枚数のことで、この数値が高いほど画面は滑らかに動きます。FPSが低下する主な原因は、GPU(グラフィックボード)やCPUの処理能力が足りていないことです。
- GPUのボトルネック: グラフィック設定が高すぎると、GPUに過度な負荷がかかり、処理が追いつかなくなります。
- CPUのボトルネック: グラフィック以外の処理(AI、物理演算、キャラクターの動きなど)がCPUに集中し、GPUへの命令が遅れることがあります。
- メモリ・ストレージ: メモリ不足や、HDD(ハードディスク)へのアクセス速度が遅いことも、カクつきの原因になることがあります。
2. 今すぐできる!ゲーム内設定とPC側の設定
まずは、PCゲームでFPSを上げるための最も効果的な方法から見ていきましょう。
ゲーム内のグラフィック設定を見直す
ゲーム内の設定画面で、以下の項目を「低」または「オフ」に設定してみてください。
- 影(Shadows): 影の描画はGPUに大きな負荷をかけます。真っ先に下げましょう。
- テクスチャの品質(Texture Quality): VRAM(GPUのメモリ)の消費量に直結します。
- アンチエイリアシング(Anti-Aliasing): ギザギザを滑らかにする機能ですが、負荷が高いです。
- 描画距離(Draw Distance): 遠くのオブジェクトの描画を減らすことで、CPUとGPU両方の負荷を軽減します。
- 垂直同期(V-Sync): FPSをモニターのリフレッシュレートに固定する機能です。ティアリング(画面のズレ)を防ぎますが、FPSが上限を超えても上がらなくなるため、オフ推奨です。
PC側の設定を見直す
- NVIDIAコントロールパネル/AMD Softwareの設定:
- 3D設定の管理: 「低遅延モード」をオンに設定。これにより、GPUがフレームをより早くレンダリングするようになり、応答性が向上します。
- 電力管理モード: 「パフォーマンスを最大化」に設定。GPUが常に最高の性能で動作するようになります。
- Windowsのゲームモード:
- 設定アプリ > ゲーム > ゲームモードで、ゲームモードをオンにします。これにより、PCがゲームに集中できるよう、バックグラウンドのプロセスを最適化します。
- バックグラウンドアプリを終了する:
- ゲームを起動する前に、タスクマネージャー(
Ctrl + Shift + Esc
)を開き、Webブラウザや他の不要なアプリケーションを終了しましょう。
- ゲームを起動する前に、タスクマネージャー(
3. もっとFPSを上げたい!上級者向け設定とハードウェアのヒント
上記の設定で満足いく結果が得られなかった場合、さらに踏み込んだ対策を検討しましょう。
ハードウェアのアップグレード
最も効果的なのは、やはりPCのパーツを交換することです。
- GPUのアップグレード: ゲームのパフォーマンスに最も影響を与えるパーツです。予算が許すなら、最新のGPUへの交換を検討しましょう。
- メモリの増設: 16GB以下しかメモリを積んでいない場合、16GBまたは32GBに増設することで、複数のソフトを立ち上げながらでもスムーズに動作するようになります。
- SSDへの換装: ゲームのロード時間を劇的に短縮できます。まだHDDを使っているなら、最優先で検討すべきです。
PCのメンテナンス
- グラフィックドライバを更新する: GPUメーカーの公式サイトから、常に最新のドライバをインストールしましょう。
- PC内部の清掃: PC内部にホコリが溜まると、冷却効率が低下し、熱によるパフォーマンスの低下(サーマルスロットリング)を引き起こします。定期的にエアダスターなどで清掃しましょう。

まとめ:設定とメンテナンスで快適なゲーム体験を
ゲーム中のカクつきを解消するには、まずゲーム内とPC側の設定を最適化することが重要です。それでも満足できない場合は、ハードウェアのアップグレードや定期的なメンテナンスを検討することで、より快適なゲーム体験が得られます。
あなたのPCとゲームタイトルに合わせた、最適な設定を見つけてみてください。
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