「PCの動作を速くしたいけど、どのメモリを選べばいいか分からない…」
そう思っていませんか?PCパーツの中でも、メモリは種類が多くて選び方が複雑に感じられるかもしれません。しかし、実はたった3つのポイントを押さえるだけで、あなたのPCにぴったりのメモリを見つけられます。
この記事では、初心者の方でも失敗しないよう、メモリ選びの3つのポイントを徹底的に解説します。この記事を読めば、安心して最適なメモリを購入し、PCの高速化を実現できるでしょう。
1. メモリ選びで最も重要な「容量」は、あなたの使い方で決まる
メモリ選びで最初に決めるべきは「容量」です。PCの使い道によって、最適な容量は異なります。
用途 | 目安となる容量 |
インターネット閲覧、文書作成(Excel/Word) | 8GB |
画像編集、簡単な動画編集、軽いオンラインゲーム | 16GB |
高画質動画編集(4Kなど)、最新の3Dゲーム、ライブ配信 | 32GB以上 |
- 8GB: 多くの一般的な用途で十分な容量です。複数のタブを開いてWebサイトを閲覧したり、Officeソフトを使ったりする程度であれば、快適に動作します。
- 16GB: より快適なPC環境を求めるなら、この容量がおすすめです。複数のソフトを同時に立ち上げたり、画像編集ソフトを使ったりする際も、動作が安定します。
- 32GB以上: プロレベルの動画編集や、最新の重いゲームを最高設定でプレイしたい方には必須の容量です。PCのパフォーマンスを最大限に引き出せます。
💡チェックポイント
- 「メモリを増やすと何が良くなる?」: メモリを増やすと、PCが複数の作業を同時に行う際の処理能力が向上し、動作が安定します。
- 「今、PCのメモリはどれくらい?」: Windowsのタスクマネージャー(
Ctrl + Shift + Esc
)を開くと、現在のメモリ使用状況を確認できます。
2. 間違えると使えない!「規格」と「形状」を必ず確認しよう
メモリには「規格」と「形状」があり、これらがPCに対応していなければ、物理的に取り付けることすらできません。
規格(DDR3 / DDR4 / DDR5)
メモリの世代を表すのが「DDR」規格です。
- DDR3: 古いPCで使われています。
- DDR4: 現在、多くのPCで主流となっています。
- DDR5: 最新の高性能PCで採用されています。
【重要】 DDR4対応のマザーボードにはDDR5のメモリは使えません。必ずあなたのPCの規格に合ったものを選びましょう。
形状(DIMM / SO-DIMM)
- DIMM: デスクトップPC用の、長い形状のメモリです。
- SO-DIMM: ノートPCや一部の小型PC用の、短い形状のメモリです。
【重要】 デスクトップ用とノートPC用では形状が全く異なります。PCの種類を間違えないように注意してください。
💡チェックポイント
- 「自分のPCの規格と形状を確認するには?」: PCの取扱説明書や、メーカーの公式サイトで型番を検索するのが最も確実です。また、無料で使える診断ソフトを使う方法もあります。
3. 性能を左右する「クロック周波数」と「タイミング」
メモリの性能をさらに追求するなら、「クロック周波数」と「タイミング」も重要な要素です。
クロック周波数(例: 3200MHz)
メモリがデータを処理する速度を表します。この数値が大きいほど、データ転送速度が速く、PC全体のパフォーマンスが向上します。
タイミング(レイテンシ、例: CL16)
メモリにデータが要求されてから、実際にデータが出力されるまでの遅延時間です。「CL」という値で表記され、この数値が小さいほど高性能です。
【重要】 メモリのクロック周波数は、マザーボードが対応している上限があります。マザーボードの上限を超えるメモリを購入しても、その性能は発揮されません。

記事まとめ:最適なメモリを選ぶための3ステップ
- 【容量】 あなたのPCの使い方に合わせて、8GB、16GB、32GBの中から最適な容量を決める。
- 【規格・形状】 PCの取扱説明書などで、対応している「DDR規格」と「形状(DIMMかSO-DIMMか)」を正確に確認する。
- 【性能】 さらに性能を求めるなら、マザーボードに対応した範囲で「クロック周波数」と「タイミング」をチェックする。
これらのポイントを押さえておけば、もうメモリ選びに失敗することはありません。ぜひ、この記事を参考に、あなたのPCにぴったりのメモリを見つけてみてください。
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